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KAWASAK
Z750FX−III

再生の過程を紹介しています。
Z750FX  KZ750E L1
1981
TYPE Z750FX−III

倉庫の隅ででも眠っていたのだろうか? 
雨ざらしの外観ではなく、再生のベースには十分なコンディションと言える状態。

取りあえず全ての部品を外していきましょう。
フレームだけの状態にして、じっくり仕上げてゆきます。


プロジェクト スタート 2012/05/21
Z750FX とにかくひどい汚れがこびりついています。
タンクを取り外すと、さらに激しく汚れたフレームが現れました。
Z750FX  1981年式KZ750E
31年間の汚れでしょうか?。
今までにもそれなりには構って貰っていたのだとは思いますが、それでも
かなりの汚れです。
相当の期間放置されていたのでしょう。
幸いにも雨ざらしの形跡はないので、再生ベースとしては都合がよさそうです。
これからの道が長いですが・・・。 
Z750FX   と言うわけで、どんどん部品を取り外してフレームだけにしました。
ここからが本格的な再生の始まりです。

詳しく観察していくと、倉庫?などの片隅で眠っていたのか、思ったよりも
フレームのコンディションが良く、サビはありますがそれも一般的なもので、
メーカーの施したフレーム塗装は十分にコンディションを維持しています。

サビのある部分はサンドブラストで表面を削り、コンディションを見てみましょう。
 Z750FX  サビの出ている部分にサンドブラストをかけて見ました。
サビは一般的に溶接などの接合部に発生しやすいので、旧車など
サビが進行していると腐食で強度を失っている物もあります。
この車両は幸運なことに素晴らしいコンディションで、いわゆる
表面サビのレベルです。

パイプ部分には多少の点サビもありますが、サンドブラストで簡単に
消えます。
このコンディションだと、メーカーの施した下地処理は十分に生きているので、
塗装の全剥離は行わずに、サビの出ている部分をサンドブラスト処理後、
防錆仕上げを行う方向で作業を進めることにします。
Z750FX   サンドブラストを行うとフレームは新品状態の地肌に復活します。
それはすぐに新たなサビを呼ぶので、地肌が空気中の湿度に触れる時間を
極力減らすため、サンドブラスト後すみやかに下地処理のプライマーを塗装します。
こうすることでブラスト処理された梨地表面にプライマーがしっかりと定着します。
ブラスト後にのんびりしていると、数十分でサビが発生することもあるので
手早く作業を交互に行います。

サビの発生部位は、部品同士の溶接箇所に集中しており、この部分の
サビ落としを重点的に行います。

このころのメーカーの溶接はスパッタ※の付着が多く、その部位には多くの
サビが発生しています。フォックスのデモカーのZRX1200のフレームとは
大違いの仕上がりで、メーカーの成長が感じられます。


※、スパッタとは溶接時に飛び散る、溶接材の溶けたしずくがこびりついた物。
Z750FX   サンドブラスト処理を終えたフレームを裏返して下地塗装を行いました。
完全乾燥の後、下地の表面処理に移行です。
 Z750FX 下地塗装を終えたフレームに仕上げ塗装を行います。
これまで、サンドブラスト、下地調整、プライマー塗装、下地調整、プライマー塗装、
下地調整を行い、やっと本塗装にこぎつけました。
本塗装は自動車用高級2液ウレタンで行いました。
つやつやな仕上がりで、これから組み上げて行くのが楽しみです。
 
Z750FX   同じくスイングアームの塗装が完了。
フレームと同じくサンドブラスト後、下地調整、プライマー塗装、下地調整、
プライマー塗装、下地調整を経てウレタン塗装で仕上げています。
 Z750FX ステアリング周りのパーツも、他のパーツと同じ手順を経て塗装され、
美しい輝きを見せています。
これからどんどん各部のパーツを組み込んで行きましょう。 
Z750FX   これから先の作業で、せっかくの塗装に傷を入れないために、発泡シートで
要所要所をカバーします。
 Z750FX 塗装の終わったスイングアームを仮組してみます。
フレームに徐々に部品が組みつけられていくと、仕上がりがますます
楽しみになります。
汚いショックアブソーバーはスイングアームを吊る為の仮組品。
現在、どのショックアブソーバーを使用するか検討中です。 
 Z750FX  フロントフォークアウター。
サンドブラストを行い、汚い汚れやアルミの腐食などを丁寧に取り除きます。
その後、プライマー処理を行います。
アルミの腐食がひどかった部分は赤丸のようにえぐれています。
このような状態になるときれいな塗装の仕上がりにならないので、えぐれて
しまった部分をポリエステルパテでひらって行き、平滑な表面になるように
サンディングで仕上げます。
 Z750FX  ポリパテを塗りこんで硬化待ち。
 Z750FX  丁寧に水研ぎして、表面を検査します。
この後、サフェーサーで下地を調整後、フォークアウターの本塗装です。
 Z750FX  2液型ウレタン塗料を使用し、きれいな艶を放つ黒塗装で仕上げました。
 Z750FX  フォークボトムの OIL ドレンビス。
見ていてちょっと何とかしてみたいなと気持ちが・・・。
 Z750FX アクセントがちょっと欲しいと思い、ステンのキャップビスに変更して並べてみます。
どちらがいいかな、黒のままよりもちょっとしたアクセントがあるほうが、
かえってフォークの黒塗装も引き立つので、ステンレスの輝きを選択。 
Z750FX  いよいよエンジンの再生作業に取り掛かります。
とにかくばらしていきましょう。
どのようなコンディションか、楽しみです。 
 Z750FX  一番心配していたカムシャフトですが、かじりもなく
素晴らしいコンディションです。手前吸気、向こう側排気ですが、
両方とも良好な状態でいてくれて感謝です。
 Z750FX ピストンは予想の通りカーボンがびっしりこびりついています。
まあ織り込み済みなので気にしませんが・・・。
ピストン自身のコンディションは良好で安心しました。
これから新品のようにきれいにします。 
 Z750FX  手前、ヘッド、奥側シリンダー。
これからバルブを全て取り外して、クリーニング、塗装、
リニューアル部品の組付けの順に作業開始です。
 Z750FX まずはカチカチにこびりついているカーボンの除去を行います。
カーボンが取れたピストンを見るのが楽しみです。
 
Z750FX   同じく、燃焼室も積年のカーボンでびっしりです。
ステムシールが痛んでいる為にオイル下がりも起こしています。
この燃焼室もきれいに仕上げましょう。

フォックスではグラインダーなどで削ったりしてカーボンを
除去することはしません。ベースを傷つけたくないので。
 Z750FX 取り外したバルブ達。他と同じようにびっしりとカーボンが
こびりついています。
カチカチにこびりついたカーボンを取り除くのは大変な作業です。 
Z750FX   ピストンが仕上がりました。
見ての通り新品のようにピカピカです。
このようにきれいに仕上げられてから、
エンジンへ組みつけられるのを待ちます。

このピストンも積年のカーボンが固着していましたが、
グラインダーなどを使用することなく、このように綺麗に
再生しました。
 Z750FX  燃焼室にこびりついたカーボンがきれいに除去されて、地肌が見えました。
こびりついたカーボンが多いといくら外部からエンジン調整を行っても、
本調子には戻りません。きれいな燃焼室を再生することで、快調な
エンジンに仕上がります。
Z750FX  そうこうしているうちにどんどんエンジンを組上げましょう。
エンジン外観は既に2液性の耐熱塗装を施してあり、
ピカピカした真新しいエンジンの姿です。 
Z750FX   バルブステムのシールも交換。
仕上がりが楽しみです。
Z750FX  クラッチを組上げ・・・。
どんどん乗せてゆきましょう。 
 Z750FX  と言う訳で、真新しいエンジンが完成しました。
Z750FX  そう言えば、書き忘れていましたが作業に夢中で
写真は撮影していませんが、ザッパー系エンジンの弱点である、
スターターワンウエイは最新のZEP系対策品に置換して
います。
なのでこのエンジンは安心してスターターを回せます。
Z750FX  組みあがったエンジンは早速塗装済みのフレームへ
搭載します。
これからどんどん外装部品を組んでゆきます。
 
Z750FX   さて、フレームにエンジンが載ったら、以降の作業は車体を
立ち上げたほうがはかどるので・・・。
それにはまずタイヤホイール関係をと・・。 
 Z750FX 古いタイヤはバラして廃棄、腐食と汚れで痛んだ往年のENKEIホイールの再生に
取り掛かりましょう。。 
 Z750FX  塗装も仕上がり、新品タイヤを履いたフロント。
ホイールカラーは写真では黒く見えますが、ただの黒ではなく
スパーククリアーをコーティングした、控えめなメタリックがきらめきます。 
Z750FX    こちらはリアーホイール、同じく新品タイヤを装着しリフレッシュ!。
さあこれからが楽しみです。
Z750FX    と言う訳で久しぶりの日光浴に出てきたFX750ちゃん。
前後新品のタイヤを履いた足回りがきらめきます。
Z750FX    これだけ見ると、ただのゴミです。
見ていると嫌になってきますので、さくさく作業を進めます。
 Z750FX  さらに腐食のひどいバッテリーベイ。
さてどうなるか・・・。 
Z750FX    さて、足が付いて立ち上がったら基本となる神経をと・・・。
メインハーネスの組み付け。
Z750FX    うっかりしていてバッテリーベイの単体仕上がり写真を撮影し忘れた。
上の写真の状態から、サビを全て落として各部修正後、ウレタンで塗装仕上げ
となりまして、左のようにフレームに装着。
メインハーネスを組み込んで元の様に配線を引き込みます。
Z750FX  さてさて、積年の汚れのたまったリアーフェンダーをと・・。 
Z750FX   このようにきれいに再生し、気分は新車 !!
Z750FX   OHの完了したキャブレターにはK&Nのパワーフィルターを用意しました。 
Z750FX   あまりのかっこよさに、しばし苦労を忘れて見とれる。 
Z750FX    左カバー(スプロケ周り)を適度に磨きます。
Z750FX   磨き作業後のカバー、
趣味性の問題から極度にポリッシュはしてませんが・・・。 
Z750FX    左のおわんはヘッドライトのカバーです。
ホイールを塗装した塗色にあわせています。
Z750FX    こんな感じの仕上がりです。
 Z750FX   ドライブチェーンを組み込んで今にも走り出しそうに・・・。
 Z750FX  イグニッションコイル、右が作業前、左が修復作業後。 
Z750FX   IGコイル関係をフレームへ組み込み、磨いたカバーも取り付けて。
 
Z750FX    テールランプのブラケットを再生して全てウレタン塗装を掛ける。
 Z750FX  ランプ類を仮組する。車体色は全て再塗装するので、今はまだ仮の姿で・・・。
 Z750FX  古いキャリパーはピストンも固着し、ほとんどただのジャンクですが・・・。
固着したピストンなどを取り出し、リフレッシュに備えて下準備から。

右は作業前、左はサンドブラスト処理後のものです。
これから塗装作業を・・・。 
Z750FX   下のキャリパーはリアディスク用。
3つのキャリパーを全て下処理を行い、仕上げに備えます。
このようにサンドブラストで下処理しておくと、仕上がりが良い物になります。
Z750FX    ウレタン塗装の終わったキャリパー。
もともとの色は黒なのですが今回はホイールも黒いため、何かアクセントが
欲しかったのでゴールドで3回ほど塗装し、クリアーコーティング仕上げとしました。
どこから見てももう新品!!参考までに予備キャリパーと並べると
歴然とした差がわかります。

2013/08/24
Z750FX    さて、仕上がったキャリパーを早速組み込みます。
シールやブーツ類などは全て新品で仕上げてあり、再塗装された
キャリパーはとても30年以上前のものには見えません。
全体的に黒基調の足回りにちょうど良いアクセントになります。
Z750FX   フロントマスター、これからばらして仕上げてゆきます。
これが組めたらフロントブレーキが仕上がりです。 
 Z750FX   これはフロントイコライザージョイント。古い為にサビとくすみがひどい。
 Z750FX  塗装の仕上がったフロントマスターシリンダー。
これから車両に組み込み、エアー抜き作業です。 
 Z750FX  昔懐かしい集合管。
さびていた物をきれいに修復して、耐熱塗装で仕上げます。
使用した耐熱塗料も2液硬化型の物で、有名なOKITUMO製を
使っています。 
 Z750FX   塗装の終わった集合管を早速車体へ取り付けます。
この角度から見るとかっこいいですね。
レトロな雰囲気がなんともいえない。
Z750FX    そろそろ作業も佳境に差し掛かってきました。
燃料タンクの塗装作業工程です。
とりあえず一番初めに行う作業は全体の洗浄です。
次に写真のように古い塗装を剥離します。
 Z750FX   完全に地肌に戻ったタンク。
ここから下地仕上げを行います。
一部、錆びて表面が荒れている部分はパテでひらって行きます。
仕上がりが楽しみです。
 Z750FX  テールカウルの古いラインはステッカーでした。その昔、若かった頃
とある場所でアルバイトをしていて、このステッカー貼りの作業も
パートの方が行うのを見ていた記憶があります。
僕は塗装前のタンクの汚れ落としをしていました。
なのでこれらの作業は懐かしい・・・・。 
 Z750FX   古いステッカーを剥いだあと、塗装に備えて下地作業です。
ひたすらペーパーがけ・・・・。
これが悪いと最後まで足を引っ張ります。なので丁寧に
しっかりとペーパを掛けて下地調整を行います。
Z750FX    たくさんの下地作業を経て一色目の基本塗装が入りました。
これからライン入れとかがありますが。
 Z750FX  サイドカバーもこんな感じで。
元はひどかったのですが、塗装が入ると蘇ります。 
 Z750FX  燃料タンクもこのような感じで。
これから乾燥を十分に行い、ライン入れへと進みます。
イメージは1000Hを狙っていこうかな。
 Z750FX   取りあえずラインのイメージなどを考察する為に、車体へ載せてみます。
ま、実際はうれしくて仕方が無いからですが。
こうやってみると蘇ったーって気がします。

 実は既にエンジンテストは終わっています。
そのうちビデオなども載せましょう・・・。
Z750FX  ラインが入りました。
レトロなイメージを狙って。 
Z750FX   テールカウルもこんな感じで。
 Z750FX  フロントフェンダーもまばゆくきらめいています。
塗装方法をちょっと凝らして、仕上がりがきらめくように・・・。
 Z750FX 全体像はこんな感じ。
ちょっとレトロ感の有る、落ち着いたカラーでまとめました。
いかがでしょう・・・。
外装はほとんど完成、あとはウインカー類を装着したら完成です。
シートは張り替える予定です。 
 Z750FX 今の人は知らないかなー??
往年の名車には定番の シビエ !
 
Z750FX  新品のテールレンズとウインカーを組み込んでリフレッシュ。 
 Z750FX  新品のバッテリーを搭載して。
 Z750FX  エンブレムなどの小物部品を組み付けました。
シートの張替え加工が終われば完成です。
Z750FX 
  シートベースと呼ばれる、シート裏のプレス加工されたスチール板。
経年変化による腐食が有り、サビを落とした後に黒ウレタンで塗装仕上げ。
この後、専門のシート屋さんに張替え加工に出します。
 Z750FX   シートの加工待ちの間に小物部品の整理と思い、このプロジェクト始めに
車両から外した車載工具を・・・。
写真で見るとただの錆びの塊ですが、実物もただの錆びの塊です。

これを再生してみると・・・。
下の写真のように。
 Z750FX  なんと、KAWASAKIの浮き文字のある立派な工具が。
ビニールケースに入れてちゃんと車載しておきます。 
Z750FX  張替えをお願いしていたシートが仕上がりました。
うれしくて取りあえず仮組してみます。
狙った通りの仕上がりでフィットしています。
Z750FX   シートベルトを取り付けて完成です。
 Z750FX オリジナルのFX3型のシートは、シート後端がようかんみたいに
四角張っています。それはちょっといただけないので、テールランプ、
テールカウルに合わせた前傾角でシート後端を仕上げる為に、
シートベースをあらかじめ切削加工しておき、それにあわせてウレタンフォームを
加工してもらいました。
狙い通りの仕上がりです。

この素晴らしいシート加工はサウンドユートピア アシヤ さんで
お願いしました、リンクはこちら
こちらの要望を良く聞いて頂き、加工上のアドバイスも含めて
お世話になりました。 
Z750FX  さて、長らく掛かったこの車両の修復作業はこれで終了です。
しかし、エンジンの馬力の再生までは行っていないので、それは
新しいオーナーさんの楽しみに取っておきましょう。
どのような方が乗られるのでしょうか?。
大切にしていただきたい物です。



プロジェクト スタート    2012/05/21
プロジェクト フィニッシュ  2014/02/17 

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